弊社のこのページに辿り着き、読んでいただいていることに感謝を申し上げます。
弊社は今年の3月で開業7年目を迎えます。
2024年3月までに7冊の本を出版し、2024年中に現在のところ、2冊の本を刊行する予定です。
宣伝はWEBサイトとX(旧twitter)のみの状況の中で、上記9冊の著者の方たちは、弊社を見つけ出し、経営理念に共感し、オンデマンド出版による新たな出版形態が博論本に向いていることを理解し、弊社からの出版を決断してくださいました。
この9冊の著書こそが弊社そのものであるといえましょう。
最近、私が抱いている弊社のイメージは、奥深い森の中の隠れ家の中で、ひっそりと出版社を営んでいるというものです。
私は、昔、神谷美恵子氏に憧れ、精神科医になりたかったのですが、哲学の道に進みました。
時を経て、期せずして今、私が行っている編集者の仕事は、精神科医の仕事に似ているなと思う時があります。
主に、博士論文の校正を通して、著者の真意に触れ、より研ぎ澄まされた書籍へと、著者と共同で作り上げていく、この一連の作業が、似ていると思い、天職だなと感じています。
ですから、弊社の真骨頂は校正にあるといっても言い過ぎではないと思っています。
私が、「校正とはこういうもの」という枠を取っ払い、著者に合わせた独自な校正ができるようになったのは、知泉書館の小山社長が長年にわたり、自由に校正の仕事をさせてくださったことが大きな要因としてあります。
現在でも知泉書館の本の校正を通して、校正とは何か、「この著書で指摘すべきことは何か」を勉強し、そこで得た力を弊社の校正に生かしています。
今年も、隠れ家の戸を叩き、弊社を信頼してくださる研究者の方との出会いを楽しみにしています。
2024年1月7日
高村京夏
実は2年ほど、博論社を経営しながら外部の出版社で月刊誌の編集をしていた。5月末に退職したばかりだ。会社の経営陣がどのような姿勢で出版社を経営しているのか勉強するためだった。良い意味でも悪い意味でも大変勉強になった。今後の弊社の運営に生かしていきたいと思っている。
開業から4年経ち、隔世の感がある。弊社のような実事務所を持たない一人出版社も増え、弊社の方向性は間違っていなかったと確信している。Amazonがネット書店事業に乗り出したのが2000年だから、20年余りで日本の出版業界は大きく様変わりした。Amazonの狙いについて「著作物再販制度の廃止と、小売店、即ちアマゾンによる小売価格決定権の掌握による出版流通の覇権」と指摘する業界人もいる1)。
金融業界ではキャッシュレス化が目覚ましく、キャッシュレス化を支える技術は「FinTech(Finance Technology)」と呼ばれる。「FinTech」とは「金融のデジタル化に伴う新しいサービスやしくみをつくる技術やその潮流」2)のことだが、金融業界に限らず、あらゆる業界で「デジタル化に伴う技術や潮流」は広がり、想像もしていなかったことが現実になっている。
弊社は今後もICTをうまく取り入れつつ、従来の「人間でなくてはできないこと」を大事にしていきたい。そうすれば、想像もしなかった出版の在り方が見えてくるような気がする。
2022年6月15日
高村京夏
1)高須次郎『出版の崩壊とアマゾン 出版再販制度〈四〇年〉の攻防』論創社 、2018年、268頁。
2)キャッシュレス決済研究会 『キャッシュレス決済がこれ1冊でしっかりわかる教科書』技術評論社、 2020年、42頁
博論社開業から3年がたち、日本で博士号を取得した外国人留学生の方の博士論文の書籍化がほとんどなされていないことに憤りを感じている。今後は、特に海外在住の研究者との博論の書籍化にも力を入れていきたい。
2021年7月10日
高村京夏