あえて博論社を選ぶ理由④―博論本に適した流通方法を採用しているから


研究者の中には「一定量の図書流通が図られることが、研究業績のうえでは重要である」とのお考えをお持ちの方が大勢いらっしゃると思います。

つまり、オンデマンド出版よりも、オフセット印刷により、1000部、2000部を刷り全国の書店に流通させることが肝要だという考え方です。

しかしながら、博論本の出版に限って考えてみた時、本当にそれは当てはまることでしょうか。

博論本の読者層は、博論の研究分野の研究者か、その分野の周辺の研究者に絞られるのが現実です。

老舗出版社や中規模学術出版社が博論の出版を渋るのは、読者層が狭くて売れない、これが理由の一つだと思います。

 

 それに、今や研究者が本を購入する場合、書店に行って探すのではなく、まずはネット(特にAmazon)で検索、クレジットカードで購入する人がほとんどではないでしょうか。

ブログ①でも述べましたが、一度にまとまった量の本を流通させるよりも、長期にわたって必要な時に必要な人が本を手に入れるようにすることのほうが、博論本では重要だと考えます。

博論社では、Amazon、hontoなどのネットを介した流通方法にシフトし、取次を介した全国の書店流通は、博論本の流通としては第一選択ではないと判断しています。

 

4回にわたってお送りした、ブログいかがでしたか。

弊社は、単純に金額が安く出版できる、だけではないことがご理解いただけましたでしょうか。

博論本に特化した出版社だからこそ、「博論を出版したい」とお考えの研究者にとってはメリットが多いと思います。

「助成金を使ってオンデマンド出版したことなど、前例がない!」とどうか切り捨てずに、何が博論出版にとって大事なことか、本ブログをきっかけに認識を改めていただけると幸いです。

 

2023年1月26日

代表 高村京夏

あえて博論社を選ぶ理由①―オンデマンド出版を採用しているから