あえて博論社を選ぶ理由①―オンデマンド出版を採用しているから


 

ある研究者の方から「出版助成金の申請用紙に、"国内に色々と出版社がある中で、あえて博論社を候補としたい、オンデマンド印刷形式にしたい理由"を書かねばならないので、伺いたい」と問い合わせを受けました。

なるほど、その理由は弊社が一番説得的に伝えられるなと思い、良い機会なので、ブログにもUPすることにしました(全4回)。

 

 

1回目は、「あえて博論社を選ぶ理由①―オンデマンド出版を採用しているから」です。

 

オンデマンド出版は、注文に応じて1部ずつ印刷・製本できる技術のことをいいます。

一見、それほどメリットは感じられないかもしれませんが、大部を刷るオフセット印刷と比較するとその利点が見えてきます。

まず、1冊ずつ刷るため在庫を抱えなくてすみます。

何年か前に同業者に「在庫は借金!」と言われたことがあります。

なるほどなと思いました。

さらに、在庫を抱えなくてすむと言うことは、倉庫代がかからないということを意味します。

本は、出版社から取次ぎを経て、書店に並びますが、書店で売れなければ、出版社に返品され在庫となります。

売れない本は何十年も倉庫代だけがかさんでいきます。

 

次に絶版・品切れがありません。

次回ブログ「著作権だけでなく、所有権と出版権も著者にあるから」でもこの点について述べますが、博論本のような学術書は何十年もかけて細々と販売していくことが何より重要だと考えます。

在庫代のような維持費がかからないオンデマンド出版はそれが可能になります。

そもそも、学術書は500部、1000部など一度に刷って置いておく必要があるのでしょうか。

現代は、オンデマンド出版という技術が進み、オフセット印刷と遜色のない本づくりが可能です。

博論社は「費用が安いから」という理由でオンデマンド印刷を採用しているのではなく、以上述べたような理由で、博論本を出版していくのにもっとも適しているからオンデマンド印刷を採用しています。